![]() |
||
![]() |
||
消化器疾患について診療内容を領域別に示します。 |
||
![]() |
||
食道癌、胃癌などの悪性腫瘍、逆流性食道炎、食道静脈瘤、胃十二指腸潰瘍などの診断と治療を行っています。早期癌の内視鏡的切除や胃ろう造設、ヘリコバクターピロリ除菌、食道癌や胃癌の患者さんの抗がん剤治療も積極的に行っています。 平成21年度の上部消化管内視鏡検査件数は1555件で、胃ろう造設25件食道静脈瘤結紮術2件、早期胃癌粘膜切除および粘膜下層剥離術4件、食道癌や胃癌のおよび十二指腸の悪性狭窄に対するステント留置4件。上部消化管止血術は6件。 |
||
![]() |
||
大腸癌、大腸ポリープ、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)、各種腸炎などの診断および治療を行っています。進行大腸癌の患者さんの抗がん剤治療(FOLFOX/FOLFIRI療法等)は入院から外来へ移行しつつあります。 平成21年度の下部消化管内視鏡検査件数は677件、早期大腸癌や大腸ポリープの内視鏡切除106件。下部消化管止血術は3件、超音波内視鏡検査は 1件。 |
||
![]() |
||
肝細胞癌、胆管癌、胆のう癌、膵癌などの悪性腫瘍、肝炎、胆石、胆管結石、胆のう炎、胆管炎、膵炎などの良性疾患の診断と治療を行っています。切除可能な悪性腫瘍の患者さんは外科に依頼する一方で、切除不能の患者さんに対しては内科的治療を行っています。胆管癌や膵癌による悪性胆道狭窄に対するステント留置などを行っています。胆石胆のう炎に対する経皮経肝胆のうドレナージ、閉塞性黄疸に対する内視鏡的(経乳頭的)または経皮経肝的胆管ドレナージ、胆管結石の砕排石も行っています。一方、B型やC型慢性肝炎などのウィルス性肝炎(ペグインターフェロン等の治療)、自己免疫性肝炎など各種肝炎の通院患者さんの診療を行っております。 平成21年度の内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査(細胞診、生検を含む)の総数は10件、治療目的の内視鏡的逆行性胆管膵管造影(胆道ドレナージ、乳頭切開砕排石、)10件。ステント留置7件。 |
||
![]() |
||
![]() |
||
![]()
糖尿病は成人の10人に1人の病気であることが明らかになっています。しかし、初期では症状がないことから日本全国で受診している患者さんは全糖尿病患者さんの3分の1以下であると報告されています。 さて、糖尿病は尿に糖が出ることから名付けられた病気ですが、その本体は血糖値が高いことです。そのため体内の栄養・水分電解質の代謝異常による倦怠感、体調不良、感染症にかかり易い状態になります。さらにこの状態が続くと動脈硬化・組織の血行不良により網膜症、神経障害、腎症、心筋梗塞・脳梗塞の原因になる病気です。 ところで糖尿病状態は無症状の肝臓、膵臓病、悪性疾患、感染症、ストレスなどによることがあります。つまり、糖尿病は(隠れている)様々な病が高血糖という状態であらわれていることがあります。古い諺の“かぜは万病の元”は現在では糖尿病が当てはまるのかもしれません。この様な観点から当院では糖尿病を単なる慢性疾患としてではなく全身に関係する病気として検査・治療を進めています。 また、肝臓病、ステロイド療法などによる高血糖状態の治療は難しいことがありますが、これまでの経験を生かしてベストなコントロールを目指しています。御相談ください。 糖尿病は色々な原因、合併症による症状、治療法方法(食事療法、運動療法、薬物療法)があります。これらの知識の修得は日々の通院治療では盛りだくさんですので毎月テーマを決めて生活習慣病予防教室を開いています。(第3土曜日13:30から) ![]() 糖尿病の病状の把握、治療法の決定に必要な検査として血糖値の日内変動と膵臓のインスリン分泌能力を見極めるために1〜2泊の検査入院をお勧めしています。この短期検査入院では同時に食事療法の第一歩として糖尿病食を摂っていただきます。平日に御都合がつかない方でも週末土・日曜日を利用して検査をすることが可能です。 14日間の糖尿病用クリティカルパス入院は、食事療法、薬物療法による血糖値のコントロール、動脈硬化などの合併症の有無、癌検診を含めた全身状態の検査を含めた治療と糖尿病の知識の説明を致します。 【担当】 院長:照井 健、内科医:二階堂 美也子 内科外来看護師:前田 孝、井上 享子 栄養課:板倉 育子、橋口 絵里、齋藤 香央理 【業績】 1.照井 健:腎盂腎炎から肺に血行性に感染し転移性肺腫瘍との鑑別を要した 2型糖尿病の一例、日本糖尿病学会総会(2009年) 2.照井 健、新保良子、前田 孝、井上享子: 当院における糖尿病足病変について、日本糖尿病学会総会(2008年) 3.照井 健:糖尿病1泊検査入院の効果、日本糖尿病学会総会(2007年) 4.照井 健:血糖コントロール悪化で発見され手術可能であった膵癌の2例、 日本糖尿病学会,北海道地方会(2006年) 5.照井 健、近藤 敦:当院におけるインスリン療法に伴うインスリン抗体の 出現とその対策、日本糖尿病学会総会(2006年) |
||
![]() |
||
![]() 血液疾患とは主に悪性リンパ腫、白血病、多発性骨髄腫などです。これ らは専門的治療が必要であり一般病院では治療が困難です。当院は日本血液学会研修施設に認定されており、また、血液疾患患者数は大学病院 を含めても道内で10本の指に入る(2010年朝日新聞記事より)血液疾患専門施設です。 無菌室を2床有しており、造血幹細胞移植も常時行っております。 また学術的にも2010年度の血液学会北海道地方会を主催しているなど、専門医の中でも高い評価を受けている病院です。 |
||
![]() |
||
![]() 当院では乳癌、消化器癌、頭頚部癌、婦人科癌など、ほとんど全ての固形癌の化学療法を施行しています。 この分野の進歩は著しく、従来の「抗癌剤」の他にがん細胞だけを狙い打つ「分子標的薬」も続々と登場してきています。医師のみならず看護師や薬剤師からなるチーム医療で新薬への対応、合併症対策に取り組んでいます。 |
||
![]() |
||
![]() 当院は平成8年から循環器科を標榜し、進行した高血圧・冠動脈疾患・心筋症・不整脈・慢性腎障害と広範囲にわたり地域の患者さんの診療に関わっています。最近では他院で冠動脈にステント留置手技を受けたり冠動脈―大動脈バイパス術を施行された患者さんの紹介が増えており、虚血性心疾患の患者さんが外来診療の4割を占めています。周囲の老健施設から未精査の心不全にて紹介され心臓連合弁膜症が見つかる患者さんや、心電図で陰性T波を認め精査にて肥大型心筋症と診断に至る患者さんもみうけられ同症に合併する不整脈に注意したり遺伝面での説明を本人・ご家族にしています。また、従来の患者さんにも加齢に伴い糖尿病・心房細動など余病が併発することが増えており、やむをえず軽度―中等度の高血圧や高脂血症の患者さんの診療は一般内科にもお願いしています。 当院では平成21年末より心臓MRI検査装置が稼働し、虚血性心疾患や心筋症を疑う患者さんに活用しています。これらの検査の結果からカテーテル治療などの相談については当院において毎週火曜日午前での循環器内科医(北海道社会保険病院勤務)の外来へ、手術などの相談については第2・第4水曜日午後(変更あり)での心臓血管外科医(札幌医大第二外科勤務)の外来へ紹介するなど一貫した診療を心掛けています。恒久的心臓ペースメーカーのチェックは毎年3月初旬と9月初旬に行っています(要予約)。また、当院の特徴上多くのがん患者さんが入院し療養しますので、当科では抗がん剤治療を受ける患者さんが薬剤で心不全に陥らないよう心エコー検査などで心機能を追跡したり、ドレナージで癌性心のう水・胸水を取り除いた後に可能な限り心膜・胸膜癒着法などを追加し、患者さんの苦痛を軽減する努力をしています。 さて、動脈硬化を進展させる要因として高血圧、糖尿病、高脂血症などが挙げられますが、注目すべきは喫煙でしょう。北海道での喫煙率は男女ともに依然として全国1位です。喫煙は循環器系では冠れん縮性狭心症・心筋梗塞、脳血管障害、閉塞性動脈硬化症などを引き起こします。また、肺がん・喉頭がんのみならず、さまざまな臓器のがんの発症要因であるばかりか、がんの転移を促進させます。呼吸器系では肺気腫・肺線維症を引き起こす頻度が高く、放射線・抗がん剤治療をしようにも、後発する放射線肺炎や潜在する肺機能障害が治療後に悪化する危険性を考えると治療者はより慎重になります。このように喫煙は循環器のみならずがん診療に対する大きな障害であり、地域の皆さんに喫煙による健康被害を理解してもらい喫煙習慣から離れてもらう目的で当科では禁煙外来を設けています。 なお、診療ご希望の患者さんには混雑を避けるため、いずれの場合でも当院受付または内科外来への電話予約や事前の問合わせをお願いしています。 |
||
![]() |
||
![]() 当科は、月(AMのみ)・水(AMのみ)・木(PMのみ)の週3回の外来診療を行っています。胸部異常影の精査、一般的な呼吸器感染症の診断・治療、気管支喘息の診断・治療、閉塞性肺疾患の診断・治療等を行っています。 外来および入院で服薬・吸入に関する指導に留意し、インフルエンザ・ワクチン投与、肺炎球菌ワクチン投与の紹介、禁煙のアドバイス等に努力してまいりました。(努力のかいあって、喘息発作で入院せざるをえない患者さんの数が減少しつつあります。喜ばしいことです。) 各疾患について、それぞれの患者さんに納得できる治療選択肢を選べるようお手伝いしたく思います。 |
||
![]() |
||
![]() |
||